書活

本を読んで「思い」をつづります

自由になるための思考法

 

★★★★☆

【必携武器】
「会社を辞めるやつより会社を辞めれないやつが問題」
あるベテランの方が言った言葉です。

わたしはこの言葉が心に残っています。

会社を辞めるときにあいさつに来る人の顔を見て、いつもこの言葉を思い出します。
まさに名言です。

会社をいつでも辞めれる状態にある人と、そうでない人では、仕事に対する姿勢・考え方が異なります。
どうしても、雇う側と雇われる側では雇う側の方が立場が強くなります。雇われる側は自分の考えとは異なり、YESと言いたくないような場面でもYESと言わざる負えない場面が多々あります。
しかし、いつでも転職できる思考を身につけると、雇う側と対等になれ自分の考えを強く主張することもできます。
ただ、これは雇われる側が単に強くなるだけでなく、同時に雇う側の質も良くするという効果もあります。

スポーツのプロの世界では、対等な世界ができています。プロスポーツはひとつの明確な基準に基づいてしのぎを削るため、客観的に評価ができ、優劣が明確な世界です。市場価値がはっきりしています。
サラリーマンと比べてはいけないのかもしれませんが、サラリーマンも毎年契約方式ができるとよくなると思います。今より当然査定はきびしくなりますが、会社に縛られない状態をつくることができます。

雇われる側も、市場価値よりも高い賃金を要求しても、相手にされません。雇う側も人を雇わないと会社を経営できませんので、人を雇わないわけにはいきません。本当であれば、市場価値より低い賃金で雇いたいところですが、そうしていると他社に雇われてしまう可能性があります。結局、市場価値あたりで落ち着く感じです。
会社を辞めれない人は市場価値より多く給料をもらっている人です。今の会社を辞めて、市場に放出されると、給料が下がります。


全員が、転職エージェントに登録し、市場価値を常に把握できれば面白いかもしれません。正確に市場価値を把握することはできないと思いますが、目安にはなると思います。

また、斜陽産業で給料を上げることはきびしいというのは仰る通りだと思います。
斜陽産業の中でも何か特殊なものに特化して、しかも経営者にならないとそれなりの給料を得ることができないと考えます。
誰も見向きもしない小さなパイでも、独り占めできればそこそこになるパイを狙うのもアリだと思います。

人生を考えると、心身健康で自分が思うように働けるのは70歳までだと思っています。あまり時間がありません。
長生きリスクというのもありますが、そんなことを考えて、好きでもないことを続けるのは時間の無駄です。
70歳より前に死ぬ可能性もあります。

残された時間はあまりないのです。

天職志向