書活

本を読んで「思い」をつづります

変態が活きる時代

 

 死ぬこと以外かすり傷

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今や正しいレールは無くなりました。


塾で習うことをいっしょうけんめいに詰め込み、意味を理解せず丸暗記して、いい大学へ行って、一流企業に就職するレールが必ずしも正しいということはなくなっています。
いや、正しいのは正しいのですが、正しいレールがそれだけではなくなっているという方が正確だと思います。

レールは無数にあり、
なんでもできる、何をやってもいい。
どこからでもいいという感じです。

しかし、なにをやってもいい代わりに突き抜ける必要があります。
その分野のそこだけは誰にも負けないマニア、変態にならなければならない厳しさがあります。

 

昔はただのマニアで、それで飯が食えるというものではありませんでしたが、今は情報の拡散力がスピード・範囲共に尋常ではないので、その道の第一人者、No.1だけが突出して注目される構図になっています。

ニッチな世界で市場が極小でも世界中から注目されれば、人ひとりぐらい十分に飯が食えます。
また、どんなものでもニーズがゼロということはありません。

 

これが好きなことだけをしていても暮らせる根拠になります。

 

しかし、極小の守備範囲でも誰にも負けてはいけないルールがあります。
No.1しか注目されません。No.2では注目度ゼロに等しいです。
日本一高い山は「富士山」、日本で二番目に高い山は「???」と同じことです。また、伝搬速度も恐ろしく速く、しかも世界規模です。

 

誰にも負けない必勝方法は、自分一人しかやってないことをやる。
それです。
自分しかやってないことであれば、負けることはないのです。
ライバルがいないところで戦う、
いや、戦う必要がないのです。
ブルー・オーシャンを見つける、
いや、創るのです。

 

問題は突き抜けるほどハマれるかどうかです。誰でも好きなことの一つや二つはあると思いますが、寝食を忘れてまでハマれるかどうかです。

これは脳みそのつくりによるところがあると思います。そういう状態になれる脳みそを持っているかということです。

没頭できる脳みそを持っている人は、これからの時代、何をやっても生きていけます。 
わたし自身も結構のめり込み、凝り性な方だったのですが、最近どうも凝り具合が弱いように感じています。

確かに昔はハマると一日中そのことを考えていたように思います。寝る前なん
かは妄想が止まらなくなり、寝付けなくなることがよくありました。

最近はなんか簡単に寝つけているような気がします。

いかんです。

また、ドハマりするものを見つけたいと思います。
その気になれば簡単にハマってしまいそうですが。。。

ハマれる人間はこれからの時代、そのハマったものだけをして生存でき、それなりの社会的地位も得ることができます。

昔でいうマニア、オタク、変態が変な目で見られるのではなく、逆に尊敬される時代の到来です。
いまでもマニア、オタク、変態本人の幸福度は高いと思いますが、これからは評価値も上がり、さらに幸福度が高くなります。

 

局所的に突き抜けた人が幸せに暮らせる時代です。